不妊症と向き合う

不妊症とは

不妊症とは、正常な夫婦生活があって、2年以内に妊娠しない場合をいいます。過去に妊娠の経験がないものを原発性不妊、妊娠したことはあるがその後2年以上妊娠しない場合を続発性不妊といいます。子どもが欲しい夫婦にとって不妊は切実な問題ですね。

不妊症の原因はいくつかありますが、男性側の原因としては、そのほとんどが精子の数が少ないか、または元気がない場合。まれに無精子症もあります。男性の不妊症は、ここ50年間で急増しており、環境ホルモンなどが原因として挙げられています。

一方、女性が原因の場合は、

・排卵障害〜排卵に導くホルモンの分泌不調。卵巣で卵胞がうまく発育しない。卵胞の破裂が起こらない。卵巣の異常など。

・卵管障害〜卵管が癒着したり、狭くなったり、閉塞している。

・着床障害〜子宮内膜不良により受精卵が着床しない。原因は、子宮筋腫や子宮内膜ポリープ、子宮内膜の癒着、子宮の形の異常、黄体ホルモン不足など。

・抗精子抗体〜精子を異物とみなしてしまう特殊な抗体が頚管粘液の中にあり、精子を殺してしまう。

・子宮内膜症〜子宮の内腔をカバーしている子宮内膜という粘膜が、子宮内腔以外の場所にとび火し、そこで増殖する病気。子宮内膜症は、卵管や卵巣、子宮の癒着を起こし不妊症の原因となる。また、癒着ばかりではなく、内膜症そのものが不妊原因となることも。

・年齢因子〜30歳を超えると、年に数%ずつ機能が下がり35歳以上になると急に下がる。特に卵子の老化が著しい。

・原因不明〜不妊原因が特定できない。

以上のことなどが考えられますが、不妊症はさまざまな要素が絡まりあって起こるので、簡単に予測することはできません。しかし女性側の場合、生理不順や生理痛から不妊症を予測することは可能です。

不妊症は、時が経つとどんどん治りにくくなります。少しでも異常を感じた場合は、早めに相談・対処することをお勧めします。

不妊症の治療

不妊症とは、特に避妊などをしていないのに、2年以上妊娠しない場合をいいます。不妊症の原因は、男女双方に考えられ、非常に多岐にわたり、複雑に重なり合っていることもあります。

では、不妊症を改善し、子どもを授かるにはどのような治療法があるのでしょうか。不妊症の治療方法は、大きく分けて2つ。一つは、不妊症の原因を取り除き、体を正常な状態に戻してから、性交による自然妊娠を待つ。もう一つは、人工授精や体外受精よって妊娠する人工妊娠です。

自然妊娠をするための治療法は主に、

・カウンセリングや性交のタイミング指導〜基礎体温を観察しながら、排卵のチャンスを逃さないように指導。かなりの人に効果がある。

・内服薬による治療〜排卵障害の人は漢方薬やクロミッドなどの軽い排卵誘発剤を、高プロラクチン血症(ホルモン異常による無排卵月経)の人はパーロデルを、黄体機能不全の人は黄体ホルモン剤などを服用。男性不妊の軽度な場合も、ホルモン剤を服用。

・注射による治療〜内服薬を服用しても効果がない場合は、下垂体性性腺刺激ホルモンという強い排卵誘発剤を注射。

・卵管通水法〜滅菌生理食塩水を使って、軽い卵管の詰まりを取り除く方法。

人工妊娠をするための治療法では、

・AIH(配偶者間人工受精)〜夫の精子を、細いチューブで妻の子宮に入れる方法。精子の動きが悪い、数が少ないなど、精子に異常がある場合は、状態のよいものだけを選別して使用。

・体外受精〜排卵を誘発してから採卵し、選別した精子と受精させる。その後、受精卵を子宮内に移植し、着床させる。

・ギフト法(配偶子卵管内移植方法)〜卵子と精子を体外に取り出すところまでは体外受精と同じで、それらを混ぜ合わせて卵管内に移植する。

・顕微受精〜卵子と精子を体外に取り出すところまでは、体外受精やギフト法と同じで、顕微鏡を見ながら、人工的に卵子の中に精子を入れて受精させる。精子に異常がある男性不妊に対し、威力を発揮。

以上などが挙げられます。

不妊症の治療は、検査をしながら段階的に行うため、長い道のりになることもあり、それなりに覚悟が必要です。理想は自然妊娠ですが、一般的な治療で妊娠が望めないときは、人工妊娠の方法を選択しなければならないこともあります。いずれにしろ大切なことは、夫婦ともに治療について正しく理解し、納得して進めていくことです。

なお、不妊治療には健康保険が適用されない場合があり、想像以上に高額になることも。事前に健康保険適用の有無、およその費用を確認しておくといいでしょう。

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